赤ちゃんの名付け

名付けに口出しをする祖父母へ

生まれてくる赤ちゃんに取っての祖父母は、名付けに「口出しをする祖父母」と「口出しをしない祖父母」の2種類存在します。

名付けへの「口出し」は決して行うべきでは無い行為です。

世の中の両親に代わって、(いいのかわかりませんが、)祖父母にわかってほしい内容をお伝えします。

1.孫の名付けの口出しは「やってはいけない」

祖父母が孫の名付けに口出しをするというのは、絶対にやってはいけない行為と言えます。そもそも、赤ちゃんの名付けというものはどういったものか考えてみてください。

赤ちゃんは、完全に無防備な状態で生まれてきます。最も弱い存在で、誰かが守ってあげないと、すぐに死んでしまうほどです。

大人になるまでは、一人で生きていくということは難しいですので、「子供の権利条約」というものが存在し、子供を守ろうという動きが世界的にあります。

その中で、「児童は、出生の時から氏名を有する権利及び国籍を取得する権利を有する」とあります。名付けをして、出生届けに氏名を書き、提出するという行為は、このように、生まれてくる赤ちゃんの権利を守る行為になるのです。

そしてこの、出生届を届け出る「義務」は両親にあります。同時に名付けに関する「権利」と「責任」も両親が持っていることとなるでしょう。

回りくどくなってしまいましたが、「権利」を持つ人が名付けを行うのは当然ですので、名付けは、両親が行うもの。ということです。

「名付けの権利」と「口出し」とは違うのではないか?という意見もあるでしょう。しかし、口出しをする行為は、すでに名付けに足を踏み入れている場合があります。

例えば、以下のような内容は「セーフ」でしょう

  • 「どんな名前にしようとしているの?」と尋ねる
  • 「ちゃんと考えて名付けをしないとだめよ」と警告する
  • 名付けの本を買ってあげる

また、以下のような内容は「アウト」です

  • 「私は、◯◯という名前がいいと思う」
  • (伝えた名前の候補に対して)「画数が良くないからだめだ」
  • 有料の姓名判断で考えてもらった名前の候補を渡す

つまり、具体的な「どういった名前にするか?」というところまで、踏み込んでしまうと良くないということになります。

2.立場をわきまえる

「立場をわきまえてください」というと、ないがしろにされているように感じるでしょうが、そういうわけではありません。

どれだけ孫が可愛くても、どれだけ孫のために尽くしてあげたいと思っていても、子供を育てるのはその「親」です。

祖父母は一度「親」を終えている存在で、新たに生まれてくる赤ちゃんの親ではありません。親にはなれません。

親は、どんなことがあっても子供を育てていく「義務」がありますが、同時にその「権利」も持っています。

「名前」というのは、その人の「人権」ともいえる大切なもので、子育てをしていく上でも、子供と一緒に常に存在しています。

そういったものに、祖父母の立場で「口を出す」ということは少々踏み入りすぎである。と考えられないでしょうか。

赤ちゃんの持つ権利に話を戻すと、やはり「名前」は当然持っている「権利」であり、赤ちゃんにとっても、「親からもらった名前」というのが最良であるというのは間違いないでしょう。

なによりも「生まれてくる赤ちゃん」が最優先である。というのは、祖父母も同じだと思うので、そういった意味で、それぞれの「立場」を考えて欲しいとう意味です。

3.口は出さずに、手を貸そう

祖父母の立場の人は、赤ちゃんのために何もできないのか?といったら、もちろんそんなことはありません。「名付け」に踏み込みすぎない。というのが重要なのであって、他にもできることは沢山あります。

「金銭的な支援」というのも、悪くはないですが、やはり「手を貸す」というのが、両親にとっては最もありがたく、良い形で子育てに参加できるのではないでしょうか?

例えば、出産前であれば、いろんなものを準備する必要があります。そういったものを買い揃えるのを手伝ったり、里帰りしてくるような場合なら、産後の子育ての環境を整えたりすると良いでしょう。

そうやって「名付け」以外のことを手伝うことで、両親は「名付け」に集中でき、間接的にですが、名付けに協力していることになります。

また、 名付けに口出しをしていい条件が1つだけあ流のですが、それは「名付けについて相談を受けた時」です。

その場合は、「相談の範囲内」に限定して、踏み込みすぎない。ということは相変わらず守らなければならないですが、名前に関する具体的な自分の意見を伝えても問題ありません。

ただし、あくまで相談の形で、自分の意見を通すような発言は控えた方が良いです。

そして、この「相談される」というのは、名付け以外の手助けの存在が重要になるはずです。名付けは考えていくと悩みますし、行き詰まる時が必ず出てきます。そういったときに「頼れる相談相手」というものが必要になります。

ですが、まだ両親も名付けを考え出している時から、うるさく口出しをしてくるような人のところには相談に行かないでしょう。祖父母にとって、両親の片方は自分の子供ですが、その相手は必ず他人です。

名付けは両親で行うものなので、二人の意見が会うことがとても重要です。口うるさい他人のところには絶対に相談に行かないことは容易に想像できます。

一方で、うるさい口出しもなく、両親の気持ちに寄り添ってサポートしてくれていた祖父母であれば、名付けで悩んだときに、「相談に行こう」と、夫婦合意で考えるでしょう。

強引に自分の意見を押し付けることは簡単にできますが、それでは両親に煙たがられるだけで、名付けに参加したとは言えません。

ちゃんとした形で、名付けに参加したいのであれば、まずは、口出ししたい気持ちはぐっと堪えて、両親の気持ちに寄り添ったサポートをしましょう。

4.口は災いの元

「口を出す」という行為を良くないといっていますが、そのことについて、もう少し詳しく話をします。

先にも述べたように、「ちゃんと名付けをしろ」とかいうような、「行動」に口出しをする行為は、そんなに悪い事ではありません。人は、うっかりミスをしたり、見落としたりするので、そういった助言で気づくこともあります。

しかし「名前」は人にとって重要なものであるために、名付けでは、その人の価値観や人格が、そのまま現れます。

そして、自分の中でさえも、どんな名前が良いのか結論を出すことはなかなか難しいですし、両親の意見を合わせることも、容易ではありません。

そんな中祖父母が口出しをしてくることは、悪質なノイズ以外の何者でもありません。我が子といえど、成人してしまえば1人の「他人」です。

価値観や思想も異なってくる部分が出てきます。ましてや、その配偶者ともなると、全くの他人ですので、意見が合う方が珍しいでしょう。

姓名判断で流派によって答えが違い、完璧な名前が存在しないのと、同じように、「良い名前」も、人によって基準は違い、両親も祖父母も、皆が自分の価値観を振りかざしていたら、その皆が納得する「完璧な名前」はほぼ存在しないでしょう。

「名前」に対する口出しは、価値観や思想にまで踏み込む行為です。やり過ぎると、その後ずっと、遺恨を残すことにもなります。

口が災いして、関係を悪くすると、赤ちゃんに会える頻度も減ってしまうでしょう。

最も優先すべきは「生まれてくる赤ちゃん」であるということを忘れずに、自分の言動を考えてみてください。

5.まとめ

孫育ての10ヶ条というのがあります。

●孫育ての心得10か条●
1.育児の主役はパパ・ママ、祖父母はサポーター
2.パパ・ママの話を聞く
3.今と昔の子育ての違いを知る
4.とがめるより、補う
5.他の子、親と比べない
6.手、口、お金は出しすぎず、心と体力にゆとりを!断る勇気も持とう
7.「ありがとう」「ごめんなさい」を言う 親しき仲にも礼儀あり
8.孫のほめ役、夢の最強応援団になる
9.自分のライフスタイルも大切に
10.老いていく姿を見せる
出典:孫育て・ニッポン

孫と、その両親と、祖父母で良い関係を築くにはこういった気遣いが必要になるでしょう。

自分の価値観を押し付けるような口出しをするよりも、楽しい孫育てをするようにしましょう。