赤ちゃんの名付け

名付けのルール7つ。「法律」「暗黙」「心得」の観点から解説

赤ちゃんの名付けにはルールがあります。

法律として定められているものと、一般常識としての暗黙のルールです。

それらについて「法律」「暗黙」「心得」の3つの観点7つのルールを解説していきます。

1.法律で決められているルール

ルールその1:使える文字

使える文字は、戸籍法で「常用平易な文字」と定められています

「常用平易な文字」とは「常用漢字」と「人名用漢字」として定められている2999の字体とひらがな・カタカナ・一部の記号です。

これは、誰もが 「わかりやすく、使いやすい」名前にするべきだという考え方が基となっています。

名付けを行う際は、この考え方をわすれないことがとても重要です。

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ルールその2:出生届

出生届についても、戸籍法で定められています。

出生した日から数えて14日以内に両親が届け出る必要があります。

これは両親の義務なので、届出なかったり、遅れたりすると過料にかせられる場合があります。

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2.実情に即した暗黙のルール

ルールその3:文字数

文字数に関しては明確な法律はありません。

出生届に書ききれない程の文字数になると受理してもらえないかもしれませんが、法律上は制限が無いため、両親の自由です。

ただし、一般的に使われる「名」は1~3文字であり、それを超えてくると、日常生活でも様々な場面で困ることが増えてきます。

例えば、日本人の平均的な「氏」「名」はそれぞれ2文字で、「氏名」のにすると4文字です。「氏」の最大は5文字ですので、各種の書類も5文字までならなんとかかけるようになっていることが多いでしょう。そして、「氏」と「名」の欄が違うということはないため、「名」に関しても、5文字以内に収めないと、名前を書くたびに苦労するということになります。

また、あまりに文字数が多い氏名になってしまうと、その名前を見た人はどこで「氏」と「名」を区切れば良いかということもわからないでしょう。

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ルールその4:読み方

漢字を決めたら(ひらがなやカタカナの名前の場合はそのままですが)読み方を決めます。

出生届にはふりがなの欄がありますが、戸籍には記録されず、市区町村で住民票への記載項目として管理されることになります。

読み方について、漢字と読みの組み合わせの法律はありません。当然読みの文字数も、法律で定められてはいません。

ですが、読みについても「暗黙のルール」が存在します。

基本の「わかりやすく、使いやすい」名前といういことを考えた時、一般的によく使われていて認知されている読み方にするべきだとわかります。

「常用漢字表」というのは、一般的な知識レベルの人が十分に読解できるように、漢字の範囲を定めたものです。そのように、範囲を定めないと「読める人」と「読めない人」の差が大きくなってしまうからです。

名前も「言葉」として一般社会の中で使うため、一般的な知識レベルの人でも読める方が望ましいです。

そうした中で、読みを考える上では まず「音読み」と「訓読み」で構成される名前を考えます。それから「名のり」を使った読みの名前を考えると良いでしょう。

ただし、この「名のり」が曲者で、なかなかどこまでが使える範囲なのかを見極めるのが難しいので、その辺りは自分でしっかり調べて、場合によっては、周囲の人に読み方についての客観的な意見を聞いてみるのもいいかもしれません。

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3.名付けの心得

ルールその5:口出し

名付けは両親の義務であり権利でもあります。

そして何より、産まれてくる赤ちゃんにとって、生きる権利と同列の、「人権」に相当するものです。

可愛い孫の子育てに参加したい気持ちはわかりますが、祖父母の口出しは厳禁です。仮に、両親がしっかり考えずにいいかげんな名付けをしようとしていたら、ちゃんと考えるように促すことは必要です。

しかし、 「こんな名前が良い」だとか、両親が決めた名前に対して「画数が良くない」とかで口出しをすることは絶対にあってはなりません。赤ちゃんのことを思っているのであれば、今後の良好な関係のためにも「グッと」こらえましょう。

「名付け」とういのは、親としての自覚をする最初の出来事の1つですし、親子の絆として重要なことです。

「名前」は赤ちゃんにとって、この社会で生きていくための権利であって、アイデンティティそのものです。

姓名判断とか画数とかは信じていませんが、「名前」が人間にとってとても重要であるという考えは変わりません。

それだけ重要であるものですから、生まれてから最も関わって育てていく、両親が名付けるというのは当然のことでしょう。

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ルールその6:迷信

名付けに関する「迷信」は数多く存在しますが、あくまで「迷信」として受け取り、振り回されないようにしましょう。

「さんずい」を使わないほうが良い、凶要素の強い漢字、縦割りは良くない、先祖から名前をもらうと超えられなくなる、などなど。

画数をベースとして未来を占う姓名判断も「迷信」のひとつです。

生年月日だとか、いろいろな要素をまぜて、もっともらしく語っているものもありますが、いずれも根拠がありません。

信じるのは自由ですが、根拠のない物の、何を信じるのか?それは自分自身で考えるしかありません。

もしも不治の病にかかり、藁にも縋る思いのときでも、「根拠も証拠も無いですが、これで、100人が治りました」という得体の知れない薬を飲むでしょうか?

それを言っている人が、コレまであなたの目の前でどれだけの奇跡を起こしたとしても、科学的根拠がなく、 再現性がないものは、どれも「偶然」と同じです。

冷静さを欠いていれば信じてしまうこともあるでしょうが、信じたところで根拠がなければ治ることはありません。もし治ったとしてもそれは「偶然」です。

また、迷信には一部科学的根拠のようなものが含まれていたり、文化的背景が元になっていたりもします。

広く浸透している迷信ほど、バックボーンは強力で、逆に誰かがでっち上げても、何の背景も無ければ浸透することはありません。

ですので、迷信にも、それなりの根拠があり一概に「信じるな」というのは乱暴であるとの意見もあります。

仮にそうだとしても、本当に根拠があるものは、最新の技術や学問として確立されていきますし、同時に、根拠がないものは淘汰されていきます。

今でも信じられているような迷信は、最新の科学でもどうにもできないことや、昔の名残です。

ルールその7:由来

名前には由来があるべきです。何の理由もなく付けられた名前というのでは寂しいものがあります。

場合によっては名付け親が両親以外となることもありますが、名付け親は由来を考えて名付けをしましょう。

由来がどうあるべきか?というポイントは「名付け親が気に入っているか」「子供も気にいるか」ということです

基本的には、名付け親が、一番多く名前を呼びますし、子供の成長を見守る存在になります。

名前はアイデンティティでもあり、人は名前とともに成長していきます。その名前を親と子がそれぞれ気に入っていることが望ましい姿です。

そのためには、まず名付け親が十分気に入った名前を名付けることが大切です。

画数が悪く、演技が良くないから、好きな名前は選べずに、仕方なく、占い師に決めてもらった名前にしたというのでは、子ども自身も自分の名前を好きにはなれないでしょう。

由来とは、崇高な願いが込められていなくても良く、漢字の雰囲気と意味とひびきがとても気に入ったのだとか、ということで良いのです。

5.まとめ

  • 使える文字は、決められている
  • 出生届は、14日以内
  • 文字数は、ほどほどに
  • 読み方は、わかりやすく
  • 口出しは、しない
  • 迷信は、信じない
  • 由来は、両親がとにかく好きな名前

この7つを正しく理解して名付けをすれば、良い名付けをすることができるはずです。

法律で決められていないからといって、ルールが無いわけではありません。

名前は、誰もが持っていて、みんなで使うものです。社会で正しく使えるようにするためには、ルールを守ることが大切です。