赤ちゃんの名付け

子供が自分の名前を嫌いになるのはどんな時?

「自分の名前が嫌いだ」という人がいます。いわゆるDQNネームをつけられた人は、自分の名前を嫌いと思うかもしれません。誰かに笑われたり、正しく読んでもらえなかったり、実際に日常生活で苦労することもあるでしょう。

ですが、日常生活に支障のない 普通の名前を持っている人でも、自分の名前のことを嫌いだと言っている人は少なくないでしょう。

多くの場合は思春期で、大人になれば気持ちが薄れるのか、受け入れるひともいるでしょうし、相変わらず嫌いだという人もいるかもしれません。

これから名付けをする親の目線からみると、我が子にはそんな風には思って欲しくないでしょう。

では何故、どんなきっかけで、自分の名前を嫌いになるのでしょうか?その考察の過程を記事にしました。

周囲からの影響も多少はあるかと思いますが、最も大きな要因は、自己肯定感にあるのではないかと思っています。

1.最初は誰も疑問を抱かない

自分で自分の名前を認識した瞬間を覚えている人は、おそらくいないと思います。

赤ちゃんは、生まれてすぐは視力が弱いこともおり、ぼんやりした世界から始まり、少しずつ世界を認識していきます。そして、その中で、自分の名前も認識することになります。

その時は、他のものと同じく、自分の名前をありのまま何の疑問も無く受け入れていることでしょう。

誰もが最初は自分の名前のことを、好きだとか、嫌いだとか、そういった感情で考えていません。言葉が話せるようになったころには、当然のように「◯◯くんは〜」「◯◯ちゃんは〜」と自分のことを名前で言っています。

また、他人の名前についてとやかく言うこともありません。同じ名前の人がいれば「同じだね」と、それだけです。

それでいて、名前を間違われたりすると、子供は結構はっきりと反応します。「僕は◯◯じゃない!△△!!」といった具合に、きちんと正しますので、自分が何者であるか。という意識はちゃんと芽生えていることがわかります。

では、子供たちは「いつ」自分の名前に疑問を抱くのでしょうか?

2.周囲の反応を見て疑問を抱く

幼い子供は、周囲から自分がどう思われているかなど基本的には気にしていません。とにかく自分が興味あるものに全力で突き進むのが子供です。怒られてしまうようなことをしてしまったときだけ、大人の顔色を伺っているくらいでしょう。

それが、成長とともに、周囲の自分への目線が気になってくるようになります。自分の名前に対する周囲の人間の反応をみて、初めて、自分の名前に関心をもち、場合によっては、疑問を抱くことになります。

例えば、「可愛い名前だね」「かっこいい名前だね」「なんて読むの?難しいね」など、否定的なことを言ってくるひとはあまりいないとは思います。しかし、名前は自分そのものであるという感覚を、多くの人は持っているので、自分自身のイメージとどこか相違があるようなら、疑問に抱くこともあるでしょう。

特に、子供同士の場合、悪気はなくても率直にものを言うため、何気ない一言がひっかかり、自分の名前を嫌いになるきっかけになってしまうこともあるかもしれません。

また、自分自身と自分の名前を結びつけるのと同じように、他人と他人の名前も結びつけられます。そして、他人との関わり合いの中で、自分の名前と他人の名前を比較して、他人の名前の方がかっこいいなとか、私の名前はあまり可愛くないかも、とか、その程度でしょうが。

3.変なあだ名をつけられた時?

子供同士のコミュニティでは「あだ名」は欠かせません。特に男の子だと多いのではないでしょうか。

名前を少し変えたり、名前の後に下品な言葉を続けたりして、変なあだ名をつけられて、自分の名前を嫌いになる場合もあるかと思います。

下品な言葉とくっつけたような読み方にされたり、本来とは違う音読みを並べた呼び方に変えられたり、そういったことで嫌な思いをした経験があれば、自分の名前が原因だと考えてしまい、自分の名前を嫌いになることもあるでしょう。

ですがそもそも、「名字」をもじった変なあだ名にされるようなことがあれば、回避のしようがありません。あだ名をつけられるのが絶対に嫌だからといって、まじめに回避の道をさがすのは現実的ではないでしょう。

一方で、名前をもじってとんでもないあだ名でからかわれても平気な人もいます。

その違いはどこにあるのでしょうか?

4.自己肯定感との関係

自分と自分の名前は特別な関係にあります。名前は自分そのものを表していて、とても密接です。

「自分の名前を嫌いになる」ということは「自分自身を嫌いになる」ということとかなり近い場合が多いはずです。

等式で表すと、

自分の名前が嫌い=自己否定
自分の名前が好き=自己肯定

という関係になります。

日常生活で不便なレベルの特殊な名前の場合は、自己肯定感とは関係なく、自分の名前を嫌いになることはあるでしょうが、それは合理的に考えて「不便」であるというだけで、感情的な「好き嫌い」とはすこし違うものでもあります。

感情からくる「好き嫌い」は自己肯定感の影響はかなり大きいです。自己肯定感は、幼少期の子育ての影響が大きいとも言われていますが、自分の名前に疑問をもった際の、親の反応も影響は小さくないように思います。

親としては、名前とともに、本人のこともしっかりと肯定してあげることが大切なのように思います。

蛇足ですが「名字」が嫌いだという人もたまにいます。名字は一族の集団を表しているため、両親や祖父母、親戚や、一族そのものが嫌いであるという意思が、「自分の名字が嫌い」という感情になって現れているのだと思います。

その場合は対処が難しいので、結婚して名字を変えるか、一番良いのは嫌いになってしまった原因を取り除くことでしょう。

5.まとめ

「自分の名前」を好きになるか嫌いになるかは、心の成長とともに、周囲を見ながら出来上がっていきます。

「自分の名前」に対する考え方は、イコール「自分」のそれと同等です。

子供が「自分の名前が嫌いだ」というようなことを言い出したら、その理由をきちんと聞いてあげたほうがいいでしょう。

もしかしたら、SOSかもしれません。

自己肯定感を失いかけていることが「自分の名前が嫌い」という感情に現れている場合があります。