赤ちゃんの名付け

【男の子の名前】人気の漢字1位の「太」の意味・名乗りについて解説!2〜5位の漢字も紹介

明治安田生命の名前ランキングをもとに、人気の漢字1位の「太」という漢字を細かく解説します。また、2〜4位の「翔」「大」「斗」「陽」についても触れています。

1.不動の1位の止め字「○太」

1912年からデータのある名前ランキングですが、TOP10に「太」の文字が初めて出てくるのは、1977年の「健太郎」です。

漢字ランキングのある2012年から不動の一位の「太」ですが、2018年TOP100にランクインしている「太」を使う名前は9つですので、特別多い感じはしません。

「太」の字は止め字として「〜太(〜た)」という形で用いられます。人気の名前や漢字が変動する中、止め字は人気の名前にくっつける形で使われるため長年人気の名前となっているようです。

止め字として使いやすいのはわかります。ただし「太」という漢字に「最初の」という意味がある他て、長男の名付けに「太」を使う方が意味とのズレも無くて自然な名前に仕上がります。

「太」の読み方は

音読み:タ、タイ、ダイ

訓読み:ふと(い)、ふと(る)、おお(きい)はなは(だ)

名乗り:うず、おお、しろ、たか、と、ひろ、ふと、ふとし、ます、み、もと

うず?と、名乗りの読み方に疑問を抱いた人も多いでしょう。

ここで、名乗りの読み方についても、わかる範囲で由来、事例、一般的かそうでないかという観点で解説していきます。

「うず」

まず、最も見慣れない「うず」という読みについてですが、これは「太秦」という地名に由来していると考えられます。太秦は「うずまさ」と読み、朝廷への租税としていた絹が「うず高く」積まれた様から「兎豆満佐(うずまさ)」の姓を与えられ、それを秦氏の拠点(=太)という意味である「太秦」という文字に当てた。という説があり、そもそも「当て字」であったということになります。(参考:マイナビニュース|なぜ京都府の「太秦」は「うずまさ」と読む? 地名に隠された古代史のロマン)

また、「太秦(うずまさ)」という名字の方も少数ですがおられるようです。名乗りとして掲載されているのは、名字として使われているからかもしれません。

ですので、この「秦氏」という渡来人に特別な思い入れがあるか、その他の理由がない限り、「うず」の読みを採用しない方が無難でしょう。

「うず」の読みが名乗りの最初に記載されているのは、辞典であるために50音順となっていることが理由です。他の文字についても、辞典に載っているから、最初に記載してあるからと、よく調べずに名付けに使わないようにしましょう。

「おお」

この読みも、名付けに使われるケースは少ないでしょう。

「おお」という名乗りは、「うず」と同様に、「太田」という名字の読みであると考えるのが妥当でしょう。

「しろ」

この読みに関しては、名前としての使用例も見つけることができませんでした。「ひろ」という読み方と音が似ているので、その派生とも想像できますが、実のところは不明です。

難読名字の読みやごく珍しい名前で使用されているのかもしれません。

「たか」

「たか」という読みは、地名や名字など、由来と思われるものは見つかりませんでした。しかし、実際に名前としては使われているようで、有名人の方も数名見つかりました。

矢後 太規(やご たかのり)|力士

大山 太徳(おおやま たかのり)|シンガーソングライター

「た」という読みが一般的であるために、派生して「たか」という読まれるようになった。という感じでしょうか?

全く無いことはないですが、一般的では無いため、初見で正しく読んでもらうのは難しいかもしれません。

しかし、上記の2つの例で言えば、正しい「たかのり」という読み以外、これといって思いつく読み方も無いため、受け入れられやすい部類かとおもいます。

「と」

「太」を「と」という読み方をしている有名人の名前は見つかりませんでした。また、地名、名字にも使われてはいないようです。

「ふとい」という読みから、「と」になっているとも考えられますが、真相はわかりません。

あまり一般的では無いようですが、名付けサイトの例を見てみると「〜た」と読む代わりに「〜と」いう使われて方をしているようでした。

ただし、一般的に「〜太」と書くならば「〜た」と読むため、ほぼ100%間違われるでしょう。

「ひろ」

この読み方もあまり一般的ではないですが、「太翔(ひろと)」という使われ方をすることがあるようです。「大翔(ひろと)」という漢字と読みは人気で多く使われていることと、「大」を「太」に変える表現を度々目にするため、その類であると考えられます。

また女性の名前として「太子(ひろこ)」という名前も使われることがあるようでした。現在では古風すぎるというか、思春期の頃になると、名前で悩むことが多いように思います…

「ふと」「ふとし」

「ふとい」という訓読みから連想される読み方です。「太志」といった使われ方もしますし、「〜し」という読み方の名前は多くあるため、「太」という字と「ふと」という読みから、「太」1文字で「ふとし」と読む名乗りが一般化してきたものだと考えられます。

有名人でも「太(ふとし)」という名前の方は複数いるようでした。

中西 太(なかにし ふとし)|元プロ野球選手(西武ライオンズ)

坂井 太(さかい ふとし)|政治家

また、芸名で「ふとし」と名乗っている芸人さんもいます。

関 太(せき ふとし)|芸人(タイムマシーン3号)

おまけですが、「太」という名字もあるようで「ふとり」と読みます。

太 栄志(ふとり ひでし)

「ます」

この読みについても、事例が見つかりませんでした。「太秦(うずまさ)」の例のように当て字として読まれた事があり、その名残かもしれませんが、名字・地名でも使われている例はありませんでした。

「み」

この読み方は名付けサイトの候補名で「太景(水景)」「太咲(みさき)」といった例がある程度でした。どちらも女性向けの名前です。

ただし、実際に使用されている名前であるかはわかりません。

「もと」

この名乗りもあまり一般的ではなさそうです。有名人も調べることはできませんでしたが、名付けサイトの候補でいくつか使用例を見つけました。

太考(もとゆき)、太康(もとやす)、太尚(もとなお)

というような名前に使えます。

「太」という漢字は「最初の」とか「おおもと」という意味を持っているため、「もと」という呼び方になったと推測できます。

2.「翔」2005年には単独TOP

「〜翔(〜と)」という形で止め字として使われる事がおおいですが、単独で「翔(しょう)」と使われることもある人気の名前です。

また「翔大(しょうだい)」という風に、頭の文字としてつかわれることもあります。

3.「大」頭の字にも、終わりの字にも使える

名前ランキングでもここ数年上位にランクインしている「大翔(ひろろ)」や「大智(だいち)」といった1文字目に使う場合や、「翔大」「陽大」と終わりの文字に使うパターンもあります。

終わりの字に使う場合は「〜た」や「〜だい」「〜ひろ」といった読み方がおおいです。中には「〜た」という使い方で「太」よりも上位の名前も存在しています。

4.「斗」

これまで紹介した「太」「翔」「大」の文字は、実は漢字ランキングが始まった2012年から常にTOP3に位置しています。

「斗」という文字も、2016年(7位)以外はTOP5の常連です。

「〜斗(〜と)」という使われ方がほとんどで、それ以外の読み方が無いために「翔」に負けているといった印象です。

5.「陽」

5位は「陽」「真」で年によって入れ替わる感じで、2018年のランキングでは「陽」がTOP5入りしています。

止め字では無い漢字で唯一のTOP5入りということで、実質的にはかなり人気の感じと言えます。

「陽翔(はると)」や「陽太(ようた、はるた)」と言った名前がランキング上位でみられます。

また「朝陽(あさひ)」や「太陽(たいよう)」といった明るいイメージの名前も人気があります。

6.まとめ

名付けにつかわれる漢字という観点で見ると、使いやすさのある「止め字」が上位に来ていることがわかりました。中でも「太」という字は新しいイメージは無いのですが、圧倒的に人気であることにはすこし驚きました。

止め字の読み方としては、「〜た」「〜と」が上位4位をしめており、いかに人気かがわかります。

「陽」は他の4つと異なり、特に意味を意識して使われる漢字です。「太陽」「陽気」など明るいイメージにつながる単語がおおいため、近年の明るいニュースが少ない状況を表しているのかもしれません。

時代背景と名前のトレンドを詳しく見ていくと面白い結果がでそうですね。